2007年03月20日
ちゅらへの神様からのプレゼント
実は、うちの上の子「ちゅら」は最近まで、学校で「いじめ」にあっていた。
まあ、いじめと言っても、いじめの入口みたいなものだったので、
大事になる前に、私が学校に出て行って解決したんだけど・・。
始まりは11月だった。
それまで仲の良かった子から無視をされるようになり、
授業中でも好きな子と一緒にグループを組んでいい時、
仲間に入れなかったり・・・お昼をひとりぼっちで食べていたり・・・。
でもその時にはいち早く気づいた先生が、
グループの子と話をして仲直りをし、一見、落着したかのように思っていた。
けれども、1月のある夕飯どきのこと。
夕飯を食べながら、その日あったいいことを披露する時間なのだが、
リキ(下の子)のあほな話を聞いていたちゅらが、ご飯を数粒口に入れながらぽつんと言った。
ちゅら:「いいな、リキは・・・友達がいっぱいいて」
私:「(なんだか変だ・・・)ちゅらだっていっぱいいるでしょ」
ちゅら:「いないもん。いつも1人だもん」
私:「・・・・(やっぱ変だ)さなちゃんとか、あいちゃんとかは?また喧嘩しちゃったの?」
ちゅら:「してないよ・・・・・でも、一人ぼっちなの」
( ̄△ ̄;)・・・・・
よくよく話を聞いてみることこうだった。
「縄跳びいれて~!」と言って、たとえ仲間に入っても、
ちゅらの番の時だけ、ぐるんと早く回されたり・・・。
ちゅらのお道具箱の中からのりをとって、すり替えたり、盗まれたり・・。
無視は、女の子同士、喧嘩したりするとあっても仕方ないことだけど、それが、
何週間も長びいたり、集団になるとやっかい。
縄跳びの縄回しをちゅらの番だけ、早く回すっていうのは、
もう完全にいじめの入り口だと感じた。盗みもそう。
その次の日、ちゅらは全身にじんましんができた。
もうっ我慢できない!!と私は立ち上がった。
子供の喧嘩に親が出るのは、私の主義に反するが、
これは喧嘩を超えている。
そう判断した私は、仕事もテニスも放り投げ、
朝一番で校長先生に会いにいった。
この校長先生、雨の日も風の日も、朝早くから自ら校門に立ち、子供たち1人1人に声をかける先生。
子供たちからも、親からも本当に慕われていて、案の定、ちゅらの話を真摯に受け止めてくださった。
その足で、ちゅらの授業を観察しにクラスへ行く、授業は音楽。
はじめは「なんで授業参観でもないのに見にきてるの?」
と興味津々だった子供たちも時間がたつに連れ私の存在も忘れ授業に没頭していく。
でもその中で、ずっと横目で、
ちらちらと私とちゅらとを見ている挙動不審の子供が数人。
固まって、こっちを見ながらひそひそ話していたりした。
こっそりちゅらに聞いたら、案の定、その子たちが張本人だった。
それを知った瞬間!
私の頭から湯気が・・・・!
「やいやいやい!てめ~らか!意地悪してやがんのは!
いいかげんにしやがれ!子供のくせにうす汚いことしやがって!
今度やったらしばくぞ!こらあっ!」
「ちょっ、ちょっとお母さん、やめてください!」
先生があわてて止めに入り、教室は大混乱。
校長先生があわくって走ってきて大騒ぎに・・・・・
・・・・・なんて、私の頭の中で妄想がまた始まってしまったので、
私は慌てて妄想をストップし、
本当に暴れだす前に教室を退散した。
私の妄想は際限なく・・・現実になってしまう確率が高いので・・・。
やばいとこだった。子供を殴ったら大変なとこだった。
でも暴れなかったにしても、
私が学校にいったことで子供たちはかなりびびったらしく
(そりゃ、びびると思う・・・思い切り睨んでやったから)
それからはおとなしくなった。
先生にも話をしてもらい、いじめらしきものは徐々になくなってきた。
でも、その時に、私はちゅらととことん話した。
「無視されたり、仲間はずれにされたり、独りぼっちだった時、
ちゅらはどう思った?」
「・・・・・・・寂しかった。
縄跳び入れてくれなくて、泣くもんかって思った」
うわ~~~!親子でそっくり。
私もちゅらと同じ年の頃、転校して転校した咲きの学校で、
縄跳びに入れてもらえなかったり無視されたりのいじめがあったが、気が強かったので、
「絶対に泣くものか!」って歯を食いしばったことがあった。
泣くと自分の負けを認めてしまう気がして・・・。
当時の自分とオーバーラップして今度は私が泣きそうになった。
不思議だ、何十年たっててもその時の気持ちは蘇らせることができる。
「そうだよね・・・悲しいよね。一人ぼっちはいやだよね。
でもさ、ちゅらのまわりにそういう子がいたら、どうする?」
「う~~ん」
「じゃあさ、ひとりぼっちの時、ちゅらはみんなにどうして欲しいと思った?」
「・・・一緒に行こうとか・・・誘ってくれたり話しかけてくれたり・・・かな」
「そうだよね。だったら、そういう子がいたら今度はちゅらが
してあげればいいと思わない?どう?」
「うん。そう思う」
「きっとさ、それを教えてくれるために神様がちゅらにこのプレゼントくれたんだと思うんだよね・・・」
「プレゼント~?」
そりゃ、ピンとこないのも仕方ない。
子供が想像するプレゼントはもらって嬉しいものだ。
今回のはてんでプレゼントとはかけ離れている。
こんな悲しいプレゼント、普通はいらんわね・・。
「そうだよ。プレゼント。ちゅらは良かったね。
子供の時にこんな大きなプレゼントもらえて・・・」
大人になっても、もらったことに気づかない人もいる。
もしかしたら死ぬまで気づかないで終わっちゃう人もいるかもしんない。
「う~~~ん」納得がいかない様子。
「ちゅらみたいにいじめられている子がいたら、
ちゅらは一緒になっていじめる?
私だっていじめられたんだからとか・・・ってさ」
「うううん、絶対にしない」
「ほらね、プレゼントちゃんともらってるじゃん」
「????どれが???」
「意地悪をするほうと、しないほうどっちかしかないの。
中間はないの。
何もしないで見てるだけも、意地悪するほうに入っちゃう。
でも、ちゅらは、しないほうになれたわけでしょ?
それはもう立派なプレゼントだよ。
だってそっちのほうが、かっこよくない?
水戸黄門で、悪人になるのと、黄門さまになるのとどっちがいいよ?」
うちの家系は代々水戸黄門が大好き。
私は悪いことすれば必ずばれる、必ずバツがくだるって水戸黄門で学んだのだ。
当然、うちの子も小さい頃から見せられているせいか、水戸黄門は大好き。
「黄門さまに決まってる」
「でしょう?」
子供だので、難しいことははずして説明をしてみたが、
細かいことは理解できないとしても、
つらいことも、悲しいことも・・・・
全部、プレゼント・・・。
「ほら、黄門さまには、助さん格さんがいるじゃん?
ちゅらにとってみればね、助さんはやせてるからあれはママで、
格さんは体格から言っておやじっちだわ。
2人とも、ちゅなを守る人の役目だからね」
ちゅなは「うん」とにっこり笑った。
その後の細かいことははしおるけれど、
現在、ちゅらは友達ととても仲良くやっている。
すごく毎日が楽しそうだ。
うちの子のいじめと、テニス・・・
なんの関係があるのかと思いながら読んだでしょうね。
とってもとっても関係があるのです。
顔文字も色もほとんど使わず、怒涛のごとくの文章なので、疲れたでしょうね。
ここらで元気いっぱ~つ!今日も張り切ってぽちっといってみよ~~!
たくさんのぽちっ!ありがとうございました。しかも4つも押していただき、本当にありがとうございます!今までの中で一番伸びとりました。
これからもよろしくお願いします。
←これをどうかいっぱ~つ!
←ここらもちょびっといっぱ~つ!
←え?これも?いつもすんません。一発!バシッと!
←ええぃ、ここまで来たらやけくそだ!勢いでどうぞ~~!
まあ、いじめと言っても、いじめの入口みたいなものだったので、
大事になる前に、私が学校に出て行って解決したんだけど・・。
始まりは11月だった。
それまで仲の良かった子から無視をされるようになり、
授業中でも好きな子と一緒にグループを組んでいい時、
仲間に入れなかったり・・・お昼をひとりぼっちで食べていたり・・・。
でもその時にはいち早く気づいた先生が、
グループの子と話をして仲直りをし、一見、落着したかのように思っていた。
けれども、1月のある夕飯どきのこと。
夕飯を食べながら、その日あったいいことを披露する時間なのだが、
リキ(下の子)のあほな話を聞いていたちゅらが、ご飯を数粒口に入れながらぽつんと言った。
ちゅら:「いいな、リキは・・・友達がいっぱいいて」
私:「(なんだか変だ・・・)ちゅらだっていっぱいいるでしょ」
ちゅら:「いないもん。いつも1人だもん」
私:「・・・・(やっぱ変だ)さなちゃんとか、あいちゃんとかは?また喧嘩しちゃったの?」
ちゅら:「してないよ・・・・・でも、一人ぼっちなの」
( ̄△ ̄;)・・・・・
よくよく話を聞いてみることこうだった。
「縄跳びいれて~!」と言って、たとえ仲間に入っても、
ちゅらの番の時だけ、ぐるんと早く回されたり・・・。
ちゅらのお道具箱の中からのりをとって、すり替えたり、盗まれたり・・。
無視は、女の子同士、喧嘩したりするとあっても仕方ないことだけど、それが、
何週間も長びいたり、集団になるとやっかい。
縄跳びの縄回しをちゅらの番だけ、早く回すっていうのは、
もう完全にいじめの入り口だと感じた。盗みもそう。
その次の日、ちゅらは全身にじんましんができた。
もうっ我慢できない!!と私は立ち上がった。
子供の喧嘩に親が出るのは、私の主義に反するが、
これは喧嘩を超えている。
そう判断した私は、仕事もテニスも放り投げ、
朝一番で校長先生に会いにいった。
この校長先生、雨の日も風の日も、朝早くから自ら校門に立ち、子供たち1人1人に声をかける先生。
子供たちからも、親からも本当に慕われていて、案の定、ちゅらの話を真摯に受け止めてくださった。
その足で、ちゅらの授業を観察しにクラスへ行く、授業は音楽。
はじめは「なんで授業参観でもないのに見にきてるの?」
と興味津々だった子供たちも時間がたつに連れ私の存在も忘れ授業に没頭していく。
でもその中で、ずっと横目で、
ちらちらと私とちゅらとを見ている挙動不審の子供が数人。
固まって、こっちを見ながらひそひそ話していたりした。
こっそりちゅらに聞いたら、案の定、その子たちが張本人だった。
それを知った瞬間!
私の頭から湯気が・・・・!
「やいやいやい!てめ~らか!意地悪してやがんのは!
いいかげんにしやがれ!子供のくせにうす汚いことしやがって!
今度やったらしばくぞ!こらあっ!」
「ちょっ、ちょっとお母さん、やめてください!」
先生があわてて止めに入り、教室は大混乱。
校長先生があわくって走ってきて大騒ぎに・・・・・
・・・・・なんて、私の頭の中で妄想がまた始まってしまったので、
私は慌てて妄想をストップし、
本当に暴れだす前に教室を退散した。
私の妄想は際限なく・・・現実になってしまう確率が高いので・・・。
やばいとこだった。子供を殴ったら大変なとこだった。
でも暴れなかったにしても、
私が学校にいったことで子供たちはかなりびびったらしく
(そりゃ、びびると思う・・・思い切り睨んでやったから)
それからはおとなしくなった。
先生にも話をしてもらい、いじめらしきものは徐々になくなってきた。
でも、その時に、私はちゅらととことん話した。
「無視されたり、仲間はずれにされたり、独りぼっちだった時、
ちゅらはどう思った?」
「・・・・・・・寂しかった。
縄跳び入れてくれなくて、泣くもんかって思った」
うわ~~~!親子でそっくり。
私もちゅらと同じ年の頃、転校して転校した咲きの学校で、
縄跳びに入れてもらえなかったり無視されたりのいじめがあったが、気が強かったので、
「絶対に泣くものか!」って歯を食いしばったことがあった。
泣くと自分の負けを認めてしまう気がして・・・。
当時の自分とオーバーラップして今度は私が泣きそうになった。
不思議だ、何十年たっててもその時の気持ちは蘇らせることができる。
「そうだよね・・・悲しいよね。一人ぼっちはいやだよね。
でもさ、ちゅらのまわりにそういう子がいたら、どうする?」
「う~~ん」
「じゃあさ、ひとりぼっちの時、ちゅらはみんなにどうして欲しいと思った?」
「・・・一緒に行こうとか・・・誘ってくれたり話しかけてくれたり・・・かな」
「そうだよね。だったら、そういう子がいたら今度はちゅらが
してあげればいいと思わない?どう?」
「うん。そう思う」
「きっとさ、それを教えてくれるために神様がちゅらにこのプレゼントくれたんだと思うんだよね・・・」
「プレゼント~?」
そりゃ、ピンとこないのも仕方ない。
子供が想像するプレゼントはもらって嬉しいものだ。
今回のはてんでプレゼントとはかけ離れている。
こんな悲しいプレゼント、普通はいらんわね・・。
「そうだよ。プレゼント。ちゅらは良かったね。
子供の時にこんな大きなプレゼントもらえて・・・」
大人になっても、もらったことに気づかない人もいる。
もしかしたら死ぬまで気づかないで終わっちゃう人もいるかもしんない。
「う~~~ん」納得がいかない様子。
「ちゅらみたいにいじめられている子がいたら、
ちゅらは一緒になっていじめる?
私だっていじめられたんだからとか・・・ってさ」
「うううん、絶対にしない」
「ほらね、プレゼントちゃんともらってるじゃん」
「????どれが???」
「意地悪をするほうと、しないほうどっちかしかないの。
中間はないの。
何もしないで見てるだけも、意地悪するほうに入っちゃう。
でも、ちゅらは、しないほうになれたわけでしょ?
それはもう立派なプレゼントだよ。
だってそっちのほうが、かっこよくない?
水戸黄門で、悪人になるのと、黄門さまになるのとどっちがいいよ?」
うちの家系は代々水戸黄門が大好き。
私は悪いことすれば必ずばれる、必ずバツがくだるって水戸黄門で学んだのだ。
当然、うちの子も小さい頃から見せられているせいか、水戸黄門は大好き。
「黄門さまに決まってる」
「でしょう?」
子供だので、難しいことははずして説明をしてみたが、
細かいことは理解できないとしても、
つらいことも、悲しいことも・・・・
全部、プレゼント・・・。
「ほら、黄門さまには、助さん格さんがいるじゃん?
ちゅらにとってみればね、助さんはやせてるからあれはママで、
格さんは体格から言っておやじっちだわ。
2人とも、ちゅなを守る人の役目だからね」
ちゅなは「うん」とにっこり笑った。
その後の細かいことははしおるけれど、
現在、ちゅらは友達ととても仲良くやっている。
すごく毎日が楽しそうだ。
うちの子のいじめと、テニス・・・
なんの関係があるのかと思いながら読んだでしょうね。
とってもとっても関係があるのです。
顔文字も色もほとんど使わず、怒涛のごとくの文章なので、疲れたでしょうね。
ここらで元気いっぱ~つ!今日も張り切ってぽちっといってみよ~~!
たくさんのぽちっ!ありがとうございました。しかも4つも押していただき、本当にありがとうございます!今までの中で一番伸びとりました。
これからもよろしくお願いします。
←これをどうかいっぱ~つ!
←ここらもちょびっといっぱ~つ!
←え?これも?いつもすんません。一発!バシッと!
←ええぃ、ここまで来たらやけくそだ!勢いでどうぞ~~!